2012年06月24日

第19回例会記録

おはようございます、酒賀(夫)です。

6/24(日)、くまもと森都心にて第19回例会が開催されました。
今回の参加者は総勢18名(含オンライン)。午前・午後の開催となりました。

本日熊本県は朝から豪雨に見舞われ、全域大雨洪水警報が出ていました。
開催が危ぶまれた19回例会でしたが、試合に出る選手は全員
無事会場に集まることができました。

午前の部では 大牟田高校 対 熊本高校 で肯否を入れ替えて2試合。
午後の部ではなんとSkypeを利用してのオンラインディベート。
開成高校(東京) 対 熊本高校 で、こちらも2試合行いました。

大牟田高校の方々は、お足元の大変悪い中、遠いところを来て下さり
本当にありがとうございました。
両チームにとって、今後の改善点がある程度明確になった、
良い練習試合だったのではないでしょうか。

開成高校の皆さんは既にディベート甲子園関東甲信越地区大会で
1日目終了時点で全国大会出場を決めておられます
(残る2日目は1位・2位決定戦のみ)。
開成高校弁論部の監督をされている神尾さんと酒賀(妻)が知り合いのため
DEAR側から無理にお願いをして実現した、夢のような練習試合でした。
熊本側は一部屋に集まっているのに対し、開成側は各自の自宅から参加。
準備時間の使い方等、通常の試合では想定しない部分で
若干の不公平が生じたかもしれません。
さらにジャッジ(酒賀夫婦)がいるのも熊本高校チームと同じ部屋。
開成高校にとっては「アウェイってレベルじゃねーぞ」と言いたくなっても
仕方のない試合だったと思います。
そんな中でも、特に1試合目は均衡したレベルの高い試合になりました。
2試合目はさすがにお互い疲れも出てきたのか、議論がかみ合わない点が目立ちましたが
それでもちゃんと試合の形にはなっていました。
少なくとも、「Skypeディベート」が十分実現可能なものであると
確信できるほどに、その場に集まって行うディベートと比べて
遜色ない試合だったと思います。そう思えたのは、通信環境の整っていた
熊本側だけだったかもしれませんが…。


とりあえず試合の結果のみ記録しておきます。
内容は地区大会前ということで非公開にさせていただきます・・・。

[左が肯定側、右が否定側。ジャッジ2名のため2票]

第一試合
熊本高校 1 - 1 大牟田高校

第二試合
大牟田高校 0 - 2 熊本高校

第三試合
熊本高校 2 - 0 開成高校

第四試合
開成高校 0 - 2 熊本高校


結果だけ見ると熊本高校が強そうに見えますが、
たとえば第三試合などはかなり僅差です。
ジャッジ次第でいくらでも結果は変わり得た試合でした。

特に開成高校の立論は、立論だけを文章のみで見れば
正直私が作ったものより強いと感じた程です。
あとはスピーチの技術と、反駁以降の戦略次第で
立論の質はさらに向上していくと思います。

大牟田高校のみなさん、開成高校のみなさん、
本日のご参加本当にありがとうございました。
また是非、DEAR例会に参加してくださいね。お待ちしております。



本日の参加者の皆さんは、もしよろしければ今日の例会の感想を
このブログ記事のコメント欄に記入して下さい。
1行でも、2400字オーバーでも、好きなように書いて下さい(笑)。



次回例会の日程は未定ですが、福岡ディベート研究会(FDS)と共同開催で、
7月下旬に福岡市で、全国出場予定の高校生を集めての練習試合会です。


詳細な日程の決定は九州大会の閉会式前後に
全国大会出場予定校を集めてのお話し合いで決定します。



それでは、今日はこの辺で。



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2012年06月11日

第19回例会案内

おはようございます、酒賀(夫)です。次回例会のご案内です。


第19回 DEARくまもと例会 6/24(日) 09:00〜17:00
くまもと森都心プラザ 6F 会議室C


今回はくまもと森都心プラザの会議室を借りました!
JR熊本駅在来線側出口から陸橋で徒歩1分の好立地。
遠方の方もぜひ気軽にご参加下さい。

目前にせまった九州地区ディベート選手権大会に備えて
死刑論題をテーマに、とにかくハードな練習試合を予定しています。

現在のところ熊本高校ディベート部が参加確定、
大牟田高校ディベート部にも参加希望の意思を頂いています。
高校生同士の練習試合はもちろん、我々夫婦も対戦相手を務めますよ。
自分(たち)も参戦したい!と言う方は是非遠慮なくご連絡ください。
DEARくまもと代表 酒賀 saga_cious@hotmail.com


ストップウォッチorキッチンタイマーを持ってきてくれると大助かり。


初めての方、見学のみの方も歓迎いたします。
ふるってご参加ください。お待ちしております。


参加希望の方は下記までメールでお申し込み下さい。
DEARくまもと代表 酒賀 saga_cious@hotmail.com






1.日時
6/24(日) 09:00〜17:00 

2.場所
くまもと森都心プラザ 6階 会議室C (場所の詳細)

3.定員
36名

4.参加費(会場費、資料代等。月一回。初回無料。市外からの参加は応相談)
学生 300円/人   一般 1000円/人

5.申し込み方法
参加を希望される方は、下記までE-mailにてお申し込みください。
酒賀: saga_cious@hotmail.com





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2012年06月03日

第18回例会記録

おはようございます、酒賀(夫)です。

6/3(日)、五福公民館にて第18回例会が開催されました。
今回の参加者は総勢16名。午前・午後の開催となりました。

一年生の皆さんが前日に
「未成年者の携帯電話所持禁止」でディベートをしたそうなので、
午前中は携帯ディベートの体験談や感想をスピーチしてもらいました。

そしてお昼前から、酒賀家対二年生チームで死刑論題地獄の2連戦。
かなり密度の濃い例会になったと思います。お疲れさまでした。

試合の内容は録画に失敗したので記録できていませんが、
酒賀家チームの用いた立論のみここに公開します。
反駁の練習にでも使って下さい。
再反駁の為に用意していたブリーフ等は載せていませんので要注意。





肯定側立論

はじめます。プランは1点。今日から死刑判決を出さないこととします。

まず、我々の基本的な考え方を述べます。
そもそも私たちは、日本の死刑制度はつい3年程前までは上手く機能していたと考えています。
しかし2009年に裁判員制度がスタートしたことにより、日本の死刑制度は見直しせざるを得なくなったのです。裁判員制度のもとで死刑を存続すれば、今後大きな問題が2点生じます。それは「誤判による死刑判決」と、「裁判員の精神的負担」です。プラン導入によりこれらの問題を回避できるというのが、私たちの考えです。


メリット1「誤判による死刑判決の回避」

発生過程として、裁判員制度は誤判を生みやすいことを立証します。
元大阪高裁裁判官・弁護士生田暉雄(いくたてるお)「えん罪を生む裁判員制度」2007年より引用開始
「では、裁判員裁判によって、より正確に言えば、裁判員制度と公判前整理手続とを結びつけた制度によって、刑事裁判はどう変わるのであろうか。結論を言えば、従来の無罪獲得手段を採ることは著しく困難となり、これに代る有効な防禦方法を作り出すことも困難であって、えん罪の防止はますます困難になると言ってよいであろう。裁判員裁判では、裁判官と裁判員とが一緒になってえん罪を作る危険性が高いといっても過言ではない。」おわり。
引用文にでてきた「公判前整理制度」とは、裁判員制度と同時にスタートした制度であり、裁判の前に全ての証拠を提出し、争点を事前に整理した上で裁判を行うというものです。これは裁判を迅速に終わらせるための制度であり、一般人である裁判員を拘束する以上、裁判員制度においては必要不可欠なものです。しかしこれは、証拠の捜査の仕方や自白の取り方について、公の場で細かに審議することができないということでもあります。
先ほどの資料の続きを引用します。「自白調書も参考人供述調書も、最終的な供述だけが極めて簡単に記載されるだけで、そのような自白や供述に到達するまでの経過は、すべて闇の中に入ってしまう蓋然性が高いということであろう。捜査の実態はそのままで、調書だけが結論的な簡単なものになるというのでは、少々証拠開示が進んでも、メモ類は一切開示されないので、有効な反対尋問はますます困難になる。このような状態で、簡潔で分かり易くなった自白調書や検察官調書は従前同様証拠能力を持つというのでは、えん罪の防止は気が遠くなるほど遠ざかって行くのではないか。」おわり。
以上のように、裁判員制度の下では誤判が生じやすくなります。誤判はそれ自体あってはならないものですが、誤判によって死刑にしてしまうと、もう取り返しがつきません。弁護士伊藤真は日本の論点2011で次のように述べています。はじめ「特に死刑は不可逆的な刑罰であり、執行された後で無実の人を生き返らせることは不可能ですから、誤判による死刑執行だけは絶対に避けなければなりません。冤罪の不可避性と死刑の不可逆性に照らし、死刑という刑罰を廃止すべきと考えます。」おわり。

メリットの重要性を述べます。裁判員制度における死刑の誤判は、一般市民が無実の人間の命を奪うということです。そのようなことは絶対にあってはなりません。一度でも起きる前に防ぐべきです。

メリット2「裁判員の精神的負担の回避」
現状分析「裁判員の精神的負担」
一般市民である裁判員は、被告の命を奪うという決断をさせられることにより、精神的負担を負います。
カリフォルニアでおきたスコット・ピーターソン事件の陪審員たちが書いた本「私たちが死刑評決しました」2009年発行を読むと、死刑判決を出した後、陪審員たちがどれほど苦しんだかが分かります。PTSDと診断された人、自殺を図った人、子どもが学校でいじめられた人など、彼ら本人の体験談が書かれているのです。引用開始「スコット・ピーターソンの運命を変えたあの劇的な評決を提出してからも、陪審員たちはまだ裁判制度の犠牲者であり続けた。悪夢、フラッシュバック、トラウマから来る心身の痛みに見舞われた。しかし、サンマテオ地方裁判所では、こうしたPTSDに悩まされる陪審員のアフターケアを行ってはくれない。」おわり。続けて、判決後に自動車事故による自殺を図ったナイスさんの発言部分を引用します。はじめ「ナイスは裁判が終わって一年後の2005年12月に子どもの通う学校で、神経性の発作を起こした。『車から出られなくなっちゃったのよ。もう人生が終わりだと思った。なーんにも残っちゃいない。あたしは、トラックをそのまま壁に突っ込んでおしまいにしたかった。』」おわり。
日本の裁判員も同じ目にあいます。証拠を5月31日付毎日新聞より引用開始「長野地裁で11年3月、強盗殺人罪に問われた被告に極刑を言い渡した長野市の男性会社員(43)は、判決から1年以上たった今も心が揺れる。(中略)裁判員制度の意義は感じたが、死刑の選択は「苦役」だと思った。
 被告側は控訴。東京高裁は1審判決を支持した。裁判官が同じ判断をしたという事実にも、苦悩は解消しなかった。心のどこかで「自分たちの判断を覆してほしい」と願ってすらいた。
 「上告審で死刑が確定したら自分はどうなってしまうのだろう」。そんな不安がふとした瞬間に頭をよぎる。「時間が流れても、心の負担はこれからもずっと消えない……」引用終了。
発生過程です。死刑を廃止すれば、PTSDや自殺につながるストレスを回避でき、メリットが生じます。
重要性です。良い人間程、人を死刑にすることによる精神的負担は大きいものです。良識ある一般人である裁判員の人生を狂わせることは、絶対にあってはなりません。プランにより防ぐべきです。

裁判員制度と死刑制度は、これまで述べたとおり、とても相性が悪いです。
しかし裁判員制度はもう始まってしまいました。これから起きる弊害を防ぐためには、死刑を廃止するほかありません。これで肯定側立論を終わります。





否定側立論

デメリット1「犯罪抑止力の低下」
現状分析1「死刑の犯罪抑止力」
死刑には犯罪を抑止する効果があります。根拠を2点述べます。
根拠1「研究結果」
証拠です。ニュースサイト「U.S. Front Line」2007年6月11日の記事より引用開始「一連の学術調査からは、死刑には明らかに犯罪抑止効果があることが明らかになっている。AP通信によると、コロラド大学のネイシ・モカン教授(経済学)らが2003年にデータを分析し、06年に同じ調査を見直した結果、死刑を1件執行するごとに殺人が5人減り、逆に死刑を1回減刑するごとに殺人が5件増えることが分かった。01年以降、死刑の犯罪抑止効果について数十件の研究が行われているが、いずれも死刑には犯罪抑止効果があると結論している。研究者はそれぞれ、年ごと、または州、郡ごとに分けたり、地域の失業率、人口1人当たりの収入などさまざまな間接要因も考慮しながら死刑の効果を解明しようとしている。主な調査結果は次の通り。1)エモリー大学が03年に行った調査では、死刑が1件執行されると平均18件の殺人が防止できる(ほかに防止件数を3件、5件、14件とする研究も)。2)00年にイリノイ州が死刑執行を停止して以来、4年間で殺人が150件増加した(ヒューストン大学調べ)。」
根拠2「暴力団に対する効果」
衝動的な殺人に対しては、確かに死刑の犯罪抑止効果は薄いかもしれません。しかし暴力団には効果があります。証拠です。無期懲役囚美(み)達(たつ)大和(やまと)「死刑絶対肯定論」2010年より引用開始「初めから確信犯的に殺人を実行する暴力団員たちの間では、昨今の死刑判決の多発により、何人も殺して捕まったら死刑だからここまでで止めておこう、という者がいます。(中略)他者の生命は紙屑のように捨て、良心の呵責もない受刑者ですが、自分の命には敏感に反応します。捕まる可能性を考慮する者は、死刑を忌避することから、一定の抑止力はあると言えます。」引用終了。
従って、死刑を廃止すればデメリット「犯罪抑止力の低下」が生じます。
深刻性「殺人の増加」。
根拠1で述べたとおり、死刑を停止したイリノイ州では、4年間で殺人が150件増加しています。人口や犯罪件数が日本と違うので、単純比較はできませんが、それでも殺人が膨大な数増えることは間違いありません。従ってこのデメリットは大変深刻です。



デメリット2「再犯」
現状分析1「殺人犯は更生しない」
先ほどの資料 無期懲役囚美(み)達(たつ)大和(やまと)「死刑絶対肯定論」2010年より引用開始「殺人という行為に対して人は心理的抵抗を持つ筈ですが、二回目の時は、初めてのときに比べ、その抵抗が著しく低くなっていることが、自分でもよくわかりました。また、ここにいる同囚達は、既に殺人を経験していることもあり、次にその時が来たらこうしよう、ああしよう、こうすれば発覚しないだろうと、まるでスポーツか何かのように明るい表情で話しています。「反省がない」ということは、こういうことを含んでいるのです。(中略)当所にいる殺人犯達の多くは、未だに反省も悔悟の念もなく、更生しようというのは、夢のまた夢という状態です。観点を変えますと、そういった受刑者が社会に戻るということは、一憶二七〇〇万人の国民の誰もが、ある日、唐突に人生を絶たれる可能性があると言うことです。人は、決して自分は被害者にならないという神話、或いは幻想の中で生活していますが、何らかの事件の被害者になった人は、その前日、そのような運命が待っていることを想像すらしていなかった筈です。一度殺人を犯し、無反省な者には、人を殺すという行為に抵抗はありません。彼らの中には、既に出所後の犯行計画を企図し仲間を募っている者、メディア等を利用して次のターゲットを物色している者もいます。刑法では、反省の有無に関わらず刑期さえ終われば出所できますし、無期囚にしても、その内心にある本当の気持ちというのは、仮釈放の審査では推測するしかないのです。仮釈放は、獄内で事故がなく、書類上の形式が整っていれば、あとは歳月が満つるのを待つだけです。地方更生保護委員会から刑務所に来る委員との面接では、当然、反省と更生について模範的な回答をし、被害者に申し訳なかったという素振りもします。そうして社会に戻って行くのです。」引用終了。無期懲役囚と四六時中一緒に生活している美達さんが言うのですから、この資料はとても信憑性が高いです。したがって、殺人犯の殆どは更生せず、出所後また罪を繰り返すことは明白です。
現状分析2「殺人の再犯率」
平成22年度版犯罪白書によれば、殺人犯の再犯率は43%です。内訳の大半は暴力事件や窃盗・強盗などですが、殺人も0.8%あります。
当然ですが、この統計には、現状の法制度で死刑判決を受けているような凶悪犯罪者はカウントされていません。プランを導入すれば、本来死刑になるべき凶悪犯罪者も出所が可能になるため、再犯率はもっと上がると考えられます。


発生過程です。死刑を廃止すれば、本来の死刑囚は無期懲役になります。無期刑の囚人は平均約30年、早ければ10数年で仮釈放され、社会に戻ってきます。現状分析でも述べたとおり、彼らは確実に再犯し、市民に危害を加えます。再び人を殺すケースもあります。よってデメリットが発生します。

深刻性「安心できない社会」
どんなに凶悪な犯罪者でも、いつか社会に戻ってくる。こんな状態では国民は安心して生活することができません。先ほどの美達大和さんの文章にもあった通りですが、死刑判決を受ける程の凶悪な殺人犯が社会に戻るということは、一憶二七〇〇万人の国民の誰もが、ある日、唐突に人生を絶たれる可能性があると言うことです。私たちも、ジャッジの皆さんも、他人事ではないのです。国民が安心して生活できなくなるこのデメリットは大変深刻です。








参加者の皆さんは、是非今日の例会の感想を
このブログ記事のコメント欄に記入して下さい。
1行でも、2400字オーバーでも、好きなように書いて下さい(笑)。



次回例会の日程は未定ですが、次もおそらく死刑論題です。
決まり次第、このブログに掲載します。




それでは、今日はこの辺で。



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posted by DEAR at 22:25| Comment(3) | 例会記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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