2011年10月30日

第11回例会記録

おはようございます、酒賀(夫)です。

10/30(日)、大江公民館にて第11回例会が開催されました。
今回の参加者は総勢11名。うち8名がフルタイム参加という盛況ぶり。

(いつも思うけどここの人数にウチの娘をカウントしていいものだろうか…)



今回は、

午前の部:プランについての勉強会
午後の部:即興ディベート練習試合

という、毎度おなじみの二部構成で行いました。



【午前の部】

松本茂・鈴木健・青沼智先生方の共著
「英語ディベート 理論と実践」2009年 玉川大学出版部発行
を使用し、プランとは何か、カウンタープランとは何かについて
ゼミ形式の輪読会を行いました。

カウンタープランを見たことすらなかった高校生には
少々難しい内容だったような気がしますが、
それでも自分たちなりの理解が出来ていたのではと思います。



【午後の部】


午後はクジでチーム分けをして即興ディベートをする予定でしたが
熊本高校ディベート部の皆さんの要望で、論題は急遽
「ドラえもんは22世紀に帰るべきである」
に決定しました。

2試合おこなったので、まずは1試合目の内容を簡単に。


◎1試合目 ディベート甲子園ルール
時間は中学生フォーマット(立論4分)


肯定側は

「ドラえもんが22世紀へ帰るエピソードによって最終回を迎え、
 それ以降ドラえもんという番組は終わり、別のアニメを始める」

というプランにより、

メリット1「新しいアニメによる経済効果」
(ドラえもんはもはやマンネリ化しており、金曜ゴールデンにやるのは無駄。
 ドラえもんに代わる新しいコンテンツを生み出すことで、
 大きな経済効果が見込める)

メリット2「地球の安全」
 (地球はかい爆弾等のドラえもんの道具により、
  ドラえもん世界は滅亡の危機に陥っている。
  ドラえもんを22世紀に返して安全な世界を取り戻すべき)

という2点のメリットを立てました。

現実世界とドラえもん世界、両方に言及したところがポイントですね。


それに対し否定側は、現状維持の立場をとり、まずは

デメリット1「ドラえもんというコンテンツの消失による不経済効果」
 (肯定側の経済効果はドラえもんの終了ではなく新アニメの効果。
  ドラえもんというコンテンツが持つ経済効果が失われるのは確実)

という現実世界の話を主張しました。

そして次に、ドラえもん世界の話をする「前提」として

「ドラえもんは無理矢理返しても結局20世紀に帰ってきてしまう(前科アリ)」

ということを説明。その結果、プランを導入すると
「ドラ送還→ドラ帰還→ドラ送還→ドラ帰還…」と、
ドラえもんが何度も時間移動を繰り返してしまうという主張をしました。

その前提に基づき、

デメリット2「タイムパラドックスの頻発」
(そもそもドラえもんが20世紀に来た時点ですでにタイムパラドックスが生じ
 本来生まれるはずだったのび太とジャイ子の子の存在が消えている。
 「未来を知る存在が過去に移動する」とタイムパラドックスが発生する為
 時間往復を繰り返すことはタイムパラドックスの頻発に繋がる。
 α世界線→β世界線→γ世界線→δ世界線…と
 世界線がどんどん移動してしまう)

デメリット3「タイムマシンの使用頻度増加による、
       タイムマシンの存在が外部に漏れるリスクの増加」
(のび太の仲間以外の人間が、タイムマシンを目撃するリスクが上がる。
 タイムマシンの存在が外部に漏れると第三次世界大戦にまで発展する)

という、ドラえもん世界におけるデメリットを挙げました。



否定側第一反駁では、

・(M1←)ドラえもんは大人から子供まで認知度も高く、
  アニメや映画にグッズなど、様々な経済効果を生んでいるコンテンツ。
  ドラえもん終了による現実世界に対する不経済は確かに存在する。

・(M1←)新アニメによる経済効果は、
  ドラえもんを終了させなくても発生するメリットである。
  そもそも今でも毎クール数十本ものアニメが始まっている。

・(M2←)ドラえもん世界においてはドラえもんは送還しても戻ってくるので
  地球はかい爆弾等による20世紀のリスクは解決しない
  むしろ20世紀だけのリスクだったのが、22世紀にまでリスクが波及する

という反駁により、肯定側のメリットを攻撃。



肯定側第一反駁では、

・(M1&D1←)金曜夜7時というゴールデンタイムに
    新しいアニメを始めることに意味がある
・(D2←)セワシが「経過が変わるだけで結果は変わらないから大丈夫」
    と言っていた
・(NC←)強制送還させるのでドラえもんは帰ってこない
・(M2←1NR←)22世紀においては法整備や警備体制も未来水準なのでドラえもんが発狂しても平気

という反駁がなされました。



否定側第二反駁では、

・3つの論点で議論を総括。

@経済効果
 「ゴールデンタイムでの新アニメに意味があるなら
 ドラえもんを終わらせるのではなく時間変更すれば良いのであり、
 ドラえもんを終了させる必要はない。
 ドラえもんの終了で大きな不経済効果が生じることに変わりはないし、
 新作がそれを上回る経済効果を生み出せるとは到底思えない」

A送還しても戻ってくるのか?
 「実際に帰ってきたエピソードがあることは立論で立証した。
 そのときも強制送還と言っていい状況だったが、ドラえもんは
 秘密道具の力で無理矢理運命を捻じ曲げた。
 どうやったって戻ってくるから、プランを実行するためには
 何度も追い返すしか方法がない」

Bタイムパラドックスは生じるのか?
 「『経過が変わっても結果が変わらないから大丈夫』と言っていたが
  そもそも経過が変わること自体が問題だと否定側は言っている。
  ドラえもんが来てのび太の結婚相手が変わったことで、
  のび太とジャイ子の間に生まれるはずだった子の存在が消えている。
  これではのび太はジャイ子と浮気をするしかない、ということが
  「野比家の謎」という本に書かれていた」

という3点から議論を総括した上で、価値比較の話に移行。

・「結局ドラえもん世界がどうなろうが知ったことではなく、
 我々の住む現実世界がどうなるかの方が圧倒的に重要な問題である。
 M1の経済効果よりもD1の不経済効果が上であり、
 現実世界にとって間違いなく悪い影響が出る。
 ドラえもん世界のことを考慮するまでもなく、
 M1とD1の比較で否定にボートすべきである」

とまとめました。



肯定側第二反駁は、否定側の価値比較に乗っかる作戦をとりました。

・現実世界がどうなるか、という論点で勝敗を決めるべきであることは同意
・しかしドラえもんというコンテンツは古く、もうマンネリ化が酷い。
 ここ数十年の映画はリメイクばかりだし、アニメの内容も昔のまんま。
・アニメの持つ経済効果の大きさは十分認知されている。
・ゴールデンのアニメに改革を起こすことで、新たなブームを起こしうる。
・ドラえもんの後釜という期待感が背中を押すことも考えられる。

と、新アニメの持つ可能性についての再アピールに終始し、
現実世界において、経済に対する良い効果の方が大きいと訴えました。




結果としては0-2で否定側の勝ち。
ジャッジからも否定側の第二反駁に沿った判断がなされたようで、
ドラえもんというコンテンツがなくなることで生じる不経済効果を
上回るメリットは提示できていない、という判定でした。





◎2試合目 パブリック・ディベートルール

(※パブリック・ディベートのルールはこちらをご覧ください)

この試合は録画しましたので、試合内容は下の動画でご覧下さい。








携帯で見る






では最後に、アフターレポートについて。

前回に引き続き、レポートはこのブログのコメント欄に
直接記入してもらうことにします。

テーマは、またしても「今回の例会の感想」でお願いします。
文字数制限等はないので、一行でもいいし、好きなだけ書いてもOK。



次回例会は11/19(土)、09:00〜17:00を予定しています。
場所等、詳細は改めてこのブログで告知しますが、
「原発廃止」「死刑廃止」の2テーマで練習試合をする予定です。

詳しくは後日。




以上です。それでは、今日はこの辺で。



※Twitterを利用されている方は是非、「@deardebate」の
 フォローをお願いします。ブログ更新の通知を行っています。

※Facebookは中の人がアカウント作りましたがイマイチ活用できず。
 「DEARくまもと」のアカウントが作られる日は遠そうです…



posted by DEAR at 23:36| Comment(6) | 例会記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月17日

第11回例会案内

おはようございます、酒賀(夫)です。

ずいぶん間が空いてしまいましたが、次回例会のご案内です。


第11回 DEARくまもと例会 10/30(日) in 大江公民館

【午前の部 09:00〜12:00 プランについての勉強会】

否定側立論で、あまり深く考えずに

「プランは肯定側に従います」

と言っている中高生は多いのではないかと思います。
プランってそもそも何でしょうか?


JDAの大会は甲子園とは違って「立論2回、反駁2回」のルールです。
このルールは否定側に「カウンタープラン」の提示が認められている等
甲子園ルールよりも若干複雑なものとなっています。

そこで、12月のJDA九州大会出場を見据え、
「カウンタープランとは何か」「プランとはそもそも何なのか」
というようなことについて、講義形式の勉強会を行います。



【午後の部 13:00〜17:00 実践講座】

当日発表の即興論題で、即興ディベートの練習試合です。
チームメンバーや審判はその場でクジ等で決める予定です。



以上です。

午前または午後のみの参加も大歓迎です。
大会に出場する予定のない方も、気軽にご参加ください。
初めての方、見学のみの方も歓迎いたします。
ふるってご参加ください。お待ちしております。




1.日時
10/30(日)【午前の部】09:00〜12:00 【午後の部】13:00〜17:00

2.場所
大江公民館 会議室B
〒862-0971 熊本市大江6丁目1-85(大江市民センター内)
交通機関 市電 味噌天神 徒歩10分 / 市バス 味噌天神 徒歩8分


3.定員
15名

4.参加費(会場費、資料代等。月一回)
学生 300円/人   一般 1000円/人

5.申し込み方法
参加を希望される方は、下記までE-mailにてお申し込みください。
酒賀: saga_cious@hotmail.com





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posted by DEAR at 22:43| Comment(0) | 次回案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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